体験カコタム「土壌動物観察会」

 11/10(日)に「土壌動物観察会」を実施し、小学生2名、中学生1名が参加しました。この観察会では、森林の土の中に潜む小さな生き物を観察しました。

 はじめに「土は呼吸する」という現象を二酸化炭素センサーを用いた実験で確認しました。普段土について気にかけることは少ないため、参加した子どもたちはこの現象に驚きの声を上げていました。この実験を通して、実は土そのものが呼吸するのではなく、土の中に潜む小さな生き物が呼吸することで、あたかも土が呼吸しているように見えることを確かめることができました。
 次に実際に土の中にはどんな生き物がいるのかを観察しました。事前に採取してきた土をバットに広げると、子どもたちは夢中になって生き物を探し始めました。最初はワラジムシやガや甲虫の幼虫など、肉眼でも見つけやすい生き物に注目していましたが、次第に目が慣れてくると、土の中でもぞもぞと動く体長1~2mmほどの小さな生き物も次々に見つけ出していました。
見つけた生き物を虫眼鏡から顕微鏡まで用いて拡大して観察しました。顕微鏡をまじまじと覗き込み「足がたくさんある!」「この生き物とこの生き物では触角がちょっと違う」など、肉眼では見えなかった細かな特徴に気づくことができました。
 また、楽しみ方は人によって様々で、じっくり観察して、図鑑や用意したプリントの図や写真と照らし合わせたり、Googleの写真検索機能を用いたりして「この生き物はなんだろう」と疑問を一生懸命解決しようとする子もいれば、土の中から次々と生き物を発見することを楽しむ子もいました。
 今回の観察会で普段目にすることのない生き物にたくさん出会い、子どもたちにとって自然への興味を深める機会となりました。

シェアする


TOP