一時保護所の学習支援「ポル」開始にむけて
2021年9月1日より社会福祉法人扶桑苑が設立する一時保護所内において、日課の学習時間の運営をKacotamが担うことになりました。これまでKacotamでは、家庭にいる子どもに対してスタサポ、児童養護施設にいる子どもに対して学ボラを通じて学習支援を行ってきましたが、一時保護所にいる期間の子どもに対してはアプローチできていませんでした。今回の取り組みにより、すべての過程にいる子どもへ関わることができます。
児童養護施設で暮らす子どもの一例を示しています。虐待を受けていた子どもの中には、学習に取り組めず、学習意欲を育む経験も得られにくい環境にあります。また、親による奪還リスクから、今まで通っていた学校に登校できる子どもは、約18%に過ぎず、多くが学校に通うことができない状況にあります。札幌市の一時保護所内における学習時間は90分と限られており、子ども一人ひとりに適した学習が求められます。
Kacotamでは、一時保護所内で複雑な想いを抱える子どもに寄り添いながら、個別形式で一人ひとりのニーズに合わせて学習機会の保障を図ります。また、一時保護後の状況、本人の意思に応じて、スタサポや学ボラなどへ継続的に学びの機会が得られるようにつないでいきます。
名前の由来:POL(Perch Of Learning:学びのとまり木)
一時的な関わりのなかで、次のステップへとつながる(飛んでいける)学びとなるように。
限られた時間において、子ども一人ひとりに合わせた学習を保障するために、Kacotamでは可能な限り一対一での学習支援をしたいと考えています。しかし資金の都合上、一対一での支援は難しい状況です。子どもがどのような環境にあっても学ぶことができるように、マンスリーのKacotamサポーターを募集しています。
https://kacotam.com/contribution