子どもの「やりたい」をカタチにするプロジェクト 「ガンダムが歩くところを見たい」

子どもの「やりたい」をカタチにするプロジェクト 「ガンダムが歩くところを見たい」の模様

 高校生のAくんから「ガンダムが歩くところを見たい」という話があり、そこから発展して、プログラミングやものづくりを行なっている研究開発工房 tn-worksの永井拓史さんにお話を伺いに行きました。

 18mの実物大ガンダムを、動かすことに挑戦する『ガンダムGLOBAL CHALLENGE』( https://gundam-challenge.com/ )というプロジェクトがあります。このプロジェクトは、2020年夏に横浜で公開予定です。

 「見に行きたいけど横浜は遠いなあ」「動くってどうやって?」と高校生のAくんと話して一緒にホームページを見ているうちに、ガンダムを動かすためのアイディアの募集を行っていたこと、その受賞者が札幌市内にいることがわかりました。

 「近くにいる人が受賞しているなんてすごい」
 「アイディアについて詳しく聞いてみたい」

ということになり、今回お話を聞かせていただく運びとなりました。

 永井さんからは、受賞したアイディアの説明や、他にどのようなアイディアがあったのかについて、平易な言葉でわかりやすく解説していただきました。工学だけでなく、生物学などさまざまな分野からの視点に驚きました。お話には、永井さんがものづくりで大事にしていることや、ガンダムへの愛が端々に現れていました。

 印象的だったのは、「最適解」のお話。
 データを集め、これが最適だ!と思っても、もっとデータを集めていくとさらなる最適が見つかるかもしれない。自分はつくってみてできたとしても一度それを捨てて、もう一度つくる。そしてまた捨て……を繰り返すこともある。今は何でも早いことが喜ばれるけれど、少なくともものづくりにおいてはこの方がいいと思っているとのこと。

 「ガンダムのプラモデルだって、周りから見たら無駄に見えるのかも。でも自分はそれが好き。自分が最適解と思えばそれが最適解になる」
 「無駄なことなんてひとつもないんだよ」

 今やっているお仕事や、そこに至る経緯についてもお話いただき、とても充実した時間になりました。「一番好きなガンダムの機体は何?」「しぶいところいくね」と会話する高校生Aくんと永井さんの目が、同じ輝きをしていたのが微笑ましかったです。

【永井 拓史 (ながい たくじ) 様】
 研究開発工房 tn-works代表。各種ソフトウェア開発、各種ハードウェア試作開発(センサ系)、システム受託、技術コンサルティング等に取り組んでおられます。 https://www.tn-works.com/

【子どもの「やりたい」をカタチにするプロジェクト】
 学習支援を通した関わりの中で、子どもの「やりたい」という声を聞いたり、潜在的に秘められた「やりたい」を見つけたりして、それらをカタチにしていくというものです。
 これまでの「子どもの『やりたい』をカタチにするプロジェクト」の活動は、KacotamのWEBページ( https://kacotam.com/category/news_katachika )にて紹介しています。

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